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いい方向に裏切られました。
![]() | 相棒 1―たった二人の特命係 (1) (ビッグコミックス) |
ところが実際に読んでみるとこれがイケるんだ。
コレに興味持つ人のほとんどはTVドラマ「相棒」を知る人だろうし、そーした人がマズ気にかけるコトはお気に入りのキャラたちがきちんとそこにいるかってコトだと思うんだが、その点に関しちゃ充分に及第点が付けられるよ。
たしかに似てはいない。が、すぐにこれは薫ちゃんでこれは右京さん、と納得できるようになった。
こやす選手の絵柄は劇画調ではなく線の少ないマンガマンガした絵柄で、この点もリアルでシリアスな「相棒」の雰囲気に合わないと感じたのも本書に食指が動かなかった理由なんだけど、たくさんの人物のさまざまな表情をきちんと描き分けられる方で、その意味で人選は正解だったと思うな。
もう一方のレビューにもあるように、若干右京さんが弱くね?な場面も無いじゃあない。たしかにあの静かな、しかし岩をも裁つ鋭さと硬さを備えた右京さんの怒りの表現は、TV版での水谷の芝居には残念ながらおよんではいないとやつがれも思う。でも、若干力に劣りはするものの、そこにあるカタチはたしかに右京さんなのだ。これは他のキャラクター達にもいえる。
このカタチってのは人格のこと。
最初にも書いたように、似顔絵的な意味では似ていない。唯一米沢さんのみはヤバいくらい似ているが、他の顔ぶれの絵柄は特段TVドラマの出演俳優に似ちゃいない。が、人格を表現するためのキャラクターデザインとしてはきちんと消化され、コミック版の世界の中で正しい位置に収まってる。
こやす選手のキャラクターへの気配りを示す例をあげよう。
おなじみ課長の「ひまか?」のセリフ。本書では「ヒマかっ」と書かれてる。が、たぶんドラマの台本には「ヒマかっ」とは書かれていないんじゃないかと思うんだ。どっちがいいかはファンならもちろんわかるよね?
機械も電気もいらず、ドコにでも持っていける「相棒」ビデオとしては充分なデキ。ファンが気軽に物語を反芻するためのアイテムとしては小説版よりは断然コチラをプッシュ。欠点はありはするけど、強くオススメするのをためらうほどではないので★五つにしちゃおう。大体が水谷の芝居が比較対照って時点でハードルめっさ高いんだからさ。
とりあえず、二巻は買って読んで見ることにしました。
引用元:いい方向に裏切られました。
![]() | 相棒 1―たった二人の特命係 (1) (ビッグコミックス) |

